断熱材・ユニットバス床

住宅の省エネルギー基準を満たすため、外気等に接する建築の外壁・床・天井・屋根・開口部などを断熱する必要があります。
外気等に接する各部の断熱工事は建築側で実施されますが、建築側で断熱構造としなくてもよい場合の１つに「断熱構造となっている浴室ユニット下部の土間床部分」があります。

断熱構造となっている浴室ユニットとは

• 浴槽及び洗い場下部にウレタン吹付けや発泡プラスチック系断熱材成型板などで断熱されていること。
• ユニットバスと周壁の隙間から床下空気が侵入しないよう、気流止めなどを設置すること。

つまり、浴室周りの外皮の省エネルギー性能を確保するためには建築側、浴室側いずれかを断熱構造とする必要がありますが、どちらを選択するかは建築側の判断となります。（下図）
よって、浴室ユニットが断熱構造であることは必須ではありませんが、断熱構造を依頼されることがあります。
商品シリーズにより断熱構造の対応ができる場合とできない場合がありますのでご注意ください。

また、ユニットバスを断熱構造とする場合は「住宅の外皮平均熱貫流率および外皮平均日射熱取得量計算書」に適用する数値は以下を参照してください。（下記1に該当する商品の場合のみ）

• ※平成27（2015）年4月1日以降は、浴室ユニットごとの床の熱貫流率を用います。

1, スパージュ・リデア・アライズ 下表「浴室ユニット床の熱還流率」掲載の戸建商品シリーズの場合

断熱構造を依頼された場合は、以下の保温仕様、気密材等をご注文ください。

• 洗い場床 防水パン保温材（標準またはオプション）
• エプロン保温材（オプション）
• トラップ保温材 （オプション）
• 床気密材セット（オプション）
• 浴槽保温材（サーモバスＳ等、標準またはオプション）

2, 上記以外の商品（下表「浴室ユニット床の熱還流率」に掲載のない商品）の場合

建築側で浴室下部を基礎断熱構造とするようにご依頼ください。

イメージ図

• 屋根又はその直下の天井、外気等に接する天井、壁、床、
  及び開口部並びに外周が外気等に接する土間床等については、地域の区分に応じた「断熱構造」とすること。

• 断熱構造となっている浴室ユニット下部の土間床部分は断熱構造としなくてもよい。（除外条件）

「断熱構造（断熱＋気密）説明図」(PDF 148KB)

浴室ユニット床の熱貫流率（「住宅の外皮平均熱貫流率および外皮平均日射熱取得量計算書」に適用する数値）

注）住宅性能評価・表示協会による熱貫流率の計算要領に準拠した計算値であり、断熱性能を保証するものではありません。

対象製品性能一覧表はこちら(PDF 53KB)

2024年8月19日現在

洗い場床防水パンの「保温なし」の値はこちら(PDF 72KB)

1. ※1　一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が定める試験品質および生産品質の確認方法による区分です。
   詳細は一般社団法人 住宅性能評価・表示協会ホームページ
   https://www2.hyoukakyoukai.or.jp/teitanso/info/をご覧ください。
2. ※2   浴槽の素材がフレトーンの場合はFRP浴槽用をご覧ください。
3. ※3　上記の製品は、ISO9001に基づく品質管理体制で供給されます。生産品質の証明や上記に掲載していない商品の証明書が必要な場合は、こちらの請求フォームにてご請求ください。

証明書請求フォーム （初回のみ会員登録が必要になります）