INTERVIEW 008 | SATIS

デメリットをメリットに変える

設計:中村高淑/中村高淑建築設計事務所(自宅+アトリエ)

部屋のように居心地のよいトイレ

ブラインドを少し開けて目の前の視線を消して遠くの空をみながら、長い時間を過ごすこともあるそうです。サティスから聞こえる ‘小鳥のさえずり’ は、まるで森の中にいるようだとも。自動で開閉する便フタも楽でストレスがなく気に入っています。お風呂からもトイレの姿がよく見えます。サティスを真横からみたシャープな形も気にいっているとのこと。中村さんはトイレの掃除用品や備品などの置き場も細かく計画して使わないときは余計なものが目に入らないように収納しています。水まわりの床は木製のデッキを敷き詰め、部屋にいるように居心地の良い空間にしたかったそうです。

3階のトイレ「SATIS Sタイプ/ピュアホワイト」

3階のトイレ「SATIS Sタイプ/ピュアホワイト」
photo: Takumi Ota

3階のトイレ「SATIS Sタイプ/ピュアホワイト」
3階のトイレ「SATIS Sタイプ/ピュアホワイト」
トイレ詳細

トイレ詳細(クリックで拡大)

取材・文: 土谷貞雄
photo: MIKI CHISHAKI ※特記なき写真全て
(2017年8月11日 中村邸にて)

奥さまは陶芸家、2階の階段室の奥は工房になっている。

奥さまは陶芸家、2階の階段室の奥は工房になっている。

中村 高淑 (なかむら たかよし)
1968年 東京生まれ、静岡県三ヶ日町(現・浜松市)出身
1987年 愛知県立豊橋東高校を卒業
1992年 多摩美術大学 美術学部建築科を卒業、同年店舗併用の自邸を設計施工(直営方式)で手がける
1993-99年 大岡山建築設計研究所・多摩美術大学キャンパス設計室
個人住宅、大学、教会、オフィスビル、テナントビル、産官学協同事業による企業団地などの設計監理を担当
1999年- 独立 個人住宅を中心に活動、改組を経て現在に至る
2001年- デザインコラボレーショングループ「unit-H」を共同設立
2006-09年 (社)日本建築家協会 関東甲信越支部 幹事・広報委員長
2009-11年 (社)日本建築家協会 神奈川地域会 副代表
2010-11年 (社)日本建築家協会 本部 広報委員長、UIA大会広報部会
2011年 (社)日本建築家協会 本部理事
2013-15年 (公社)日本建築家協会 神奈川地域会 幹事・広報委員長
2015年- 日本工学院八王子専門学校テクノロジーカレッジ 非常勤講師

受賞
1996年 浜松市店舗コンクール優秀賞(主催:浜松市)
2001年 キッチンコンクール奨励賞(主催:日本住宅設備システム協会)
2017年 T1グランプリ ホームコネクター賞(主催:チームティンバライズ)

著書(共著)
「木造住宅ディテール集」(エクスナレッジ)
「最高の二世帯住宅をデザインする方法」(エクスナレッジ)
「世界で一番やさしい建築材料」(エクスナレッジ)
「ゼロからはじめる建築知識08建築工事」(エクスナレッジ)

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公開日:2018年02月28日