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「ベルリン・モダニズム集合住宅と変貌を遂げるダッチデザイン国・オランダ」

安藤眞代 (インテリアデザイナー、studio Ma 代表)

最後に

以上、ベルリンとオランダを建築、デザインという視点でご紹介しました。

ベルリンでは100年前、60年前に建てられたモダニズム集合住宅が手入れされながら現存し、そこに今も人が住み続けていることに感銘をうけました。街と住宅があいまってデザインされ、今も古びずにいることは素晴らしかったです。芸術と技術が高度に融合した建築は現代においても生き続けられることを示しているのではないでしょうか。

オランダは、街や建築がユニークなダッチデザインに溢れていることを肌で感じると同時に、驚きの連続でした。先述したようにダッチデザインの源流としてオランダの土地不足があると思いますが、そういった制約の中で自由に発想する建築(トンネルにしたり、持ち上げたり、飛び出したりする)が生み出されていると感じました。また、クリエイターだけでなく、国も公共施設に5%のアートを入れなくてはならないという施策を打ち出すことで、自由なデザインを許容できる社会にしていると感じます。特にMVRDVの活躍は今後も楽しみにしています。
新型コロナウイルスが収束し、世界中の人々が自由に外国を行き交い、その土地の空気や人々の雰囲気、建築、デザインなどを肌で感じられる世界に戻ることを心より願います。

安藤眞代

<プロフィール>
インテリアデザイナー studio Ma 代表
(公社)日本インテリアデザイナー協会(JID)理事
BIID(British Institute of Interior Design)上級会員
Interior design school of London 卒業

大手インテリアメーカーにて、デザイン業務に従事。
その後多数キャリアを積み、大阪にてインテリアデザインスタジオ「studio Ma」を創業。
英国でのインテリアデザイン経験をいかしたトータル空間コーディネートを提供。
ミラノやロンドン等インテリア展示会を毎年視察し、海外トレンドレポートも多数講演。

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公開日:2021年03月24日