最新鋭のトイレ
この家を設計するにあたって、ご主人からの要望はたった2つだけでした。ひとつは、「最新鋭のトイレ設備」、そしてもうひとつは「木のテーブルを活かしてほしい」ということ。機械好きのご主人は、「サティス Gタイプ」の泡が出る機能や便器内の隅々まで水が流れる仕組みなど、最新技術がたいへんお気に入りだそうです。また奥さまは、ワンタッチで便座があがることでの掃除のしやすさ、継ぎ目のない掃除しやすい細やかなデザインにも気づかれていました。1階と2階にそれぞれトイレはあります。共に重厚感のある「サティス Gタイプ」です。
2階のトイレ、「サティス Gタイプ/ピュアホワイト」。手洗いをカウンターに埋め込んだ、ゆとりのある空間となっている。人造大理石一体型のカウンター「キャパシア」
1階のトイレ「サティス Gタイプ/ピュアホワイト」。手洗器「角型洗面器/ピュアホワイト」。来客の多いH邸では、お客様も使用する1階のトイレ。身づくろいしやすい洗面スペースが考えられている。
1F トイレ詳細図(クリックで拡大)
2F トイレ詳細図(クリックで拡大)
取材・文: 土谷貞雄
photo: MIKI CHISHAKI
(2019年8月26日 H邸にて)
設計メンバー: 左から野口直樹、白井宏昌、尾形嗣朗、立野顕吾
白井宏昌(左から2人目)
建築家、滋賀県立大学環境科学部教授。1971年東京都生まれ。1996年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。1996〜2001年 Kajima Design勤務。2000〜2001年 文化庁派遣芸術家在外研修員。2001〜2006年 Office for Metropolitan Architecture勤務。2007〜2008年 ロンドン・オリンピック・パーク設計チームメンバー。2010年H2Rアーキテクツ(東京・台北)共同設立。2014年ロンドン大学政治経済学院博士課程修了(博士、都市社会学分野)。2015年〜滋賀県立大学環境科学部環境建築デザイン学科准教授を経て現職。
尾形嗣朗(右から2人目)
建築家、アートディレクター。1967年東京都生まれ。1993年武蔵野美術大学短期大学部 生活デザイン科卒業。1994〜1999年 (株)安井秀夫アトリエ勤務。2000年マンチェスター大学建築学科Diploma取得。2001〜2003年 Office for Metropolitan Architecture勤務。
2004年尾形嗣朗デザイン事務所設立。企業ブランディング事業及び空間デザインを手掛ける。
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公開日:2019年09月30日