多様な働き方ができる空間づくり

AGCの社員だからこそできたプロジェクト

畑澤氏：一般的な施主と異なっているのは、我々はバラコンをしている点です。基本設計と什器はアイリスチトセさん、実施設計は松尾工務店さん、内装、電気、空調などもAGCからそれぞれ別々の会社に発注しています。調整は大変ですが、ゼネコンに一括で任せるよりも融通が利いて、こだわりが表現できます。

繰生氏：自分たちの意見も反映でき、コストダウンにもつながります。限られた予算のなかで、こだわりを実現するため、また社員の意見を取り入れるにはこの手法がベストでした。ウォールアートやデジタルサイネージなどについても、直接、取り扱っている会社を探し、直接契約をし、一緒に進めていきました。その結果、オフィスに新しい価値を提供できたのではないでしょうか。
今回、一貫して任せていただいたことで、当初のコンセプトが揺らぐことなく、働く人にやさしい、デザイン性が高く、機能的で遊び心のあふれるオフィス空間を表現することができました。従業員の皆さんが気持ちよく働いている姿を見るとやってよかったと思います。

畑澤氏：CTCは、働く人に優しい職場であることを大切にしてつくろうと繰生と話し合いました。こだわり抜いてつくりあげたオフィスですが、実際、ここまで斬新な空間となり、皆さんに使われるのか心配でした。蓋を開けてみると、新しい働き方を見出している従業員もいて、こちらが意図した以上に活用の幅が広がっていますし、採用活動でも学生を引き付けることに一役買っていると思います。今後も働きやすい環境づくりを続けていきたいですね。

CTC外観。働く人々を暖かく迎え入れる「レジデンス」をキーワードにデザインした。夜になるとライトアップされ、やさしい光が迎え入れてくれる

AGC千葉工場 CTC データ