2024/08/25

今回は、先月のコラムで取り上げた、よく読まれた記事ランキング1位のボディハグシャワーについて、
バリアフリーの視点からご紹介します。
障がいのある方や、高齢の方の利用において、ホテルのバリアフリー化は重要なチェックポイントになります。
ホテル浴室においては、どのようなことが可能か、見ていきましょう。

車いすに乗ったままでもOK!
浴槽での入浴なしでもリラックスできる“シャワー浴” 。

ボディハグシャワーは、2つのアームにある10個のノズルから同時に吐水することで、身体全体をカバーして温める新しいスタイルのシャワー。立った状態でも、座った状態でも使用が可能です。
浴槽での入浴が難しい車いすユーザーでも、ボティハグシャワーなら車いすに乗ったまま、安全に、そして快適にご使用いただけ、お客様からの満足度アップが期待できます。

実際にボディハグシャワーを体験したユーザーの声をご紹介

体験インタビュー

長島 理
株式会社LIXIL 環境技術開発部
東京2020パラリンピック競技大会:5位入賞(バドミントン男子シングルス WH1クラス)
第8回DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会:男子シングルスWH1クラス 銀メダル

特にビジネスホテルの浴室は、車いすユーザーには使い勝手が良いとは言えませんから、浴槽の代わりにボディハグシャワーを設置してくれれば、お風呂時間がかなり快適になるんじゃないかと思います。もちろんすべての客室に設置するのは難しいと思いますが、選択肢の1つとしてボディハグシャワー設置の部屋があれば嬉しいですね。これから、いろいろな場面でボディハグシャワーが活用され、車いすユーザーがよりリラックスして安全にお風呂時間を楽しめるようになることを期待しています。

全身しっかり温まる。
データが裏付ける、ボディハグシャワーの「包まれる温かさ」。

ハンドシャワーだけの入浴に比べ、全身しっかり温まるのがボディハグシャワーの魅力です。そこで、実際のデータからその効果を見てみましょう。

ハンドシャワーよりも全身が温まる!
5分入浴して5分安静にした後も、ボディハグシャワーは身体全体および腰まわりの温まりが続いています。

ハンドシャワーより温まりが持続する!
5分入浴後、ボディハグシャワーはハンドシャワーと比べて深部体温が下がりにくいと言えます。

専門家の先生も 推奨しています

全身シャワーのススメ

早坂 信哉
東京都市大学人間科学部教授・学部長・ 博士(医学)・温泉療法専門医

「ハンドシャワーだけの入浴って、実はもったいないんです。」
入浴の最大のメリットは「身体を温めることで血管が広がり、血流が良くなること」にあります。しかし、ハンドシャワーだけの入浴では「身体の洗浄効果」しか得られないのです。 このボディハグシャワー、私も体験しましたが、湯船に浸からなくても想像以上に全身が温まって良いですね。全身を包むお湯の温度を自由に変えられることで、シャワー浴の楽しみが広がります。ハンドシャワーの簡便さと浴槽入浴の温まりのいいとこどりのような“新しい入浴スタイル”の商品ですね。

施工は簡単、最短60分!
翌日から使用が可能で、ホテル営業への影響も最小限に。

設置工事の前に、水栓の流量や浴室壁の状態などを確認する現地調査や、浴室に合わせた商品選定を行います。調査で問題が無ければ取り付け日を決定します。
工事の所要時間は、最短60分〜120分程度が目安。浴室を大きく改修することなく、簡単な施工で設置が可能なため、ホテルのオペレーションへの影響も少なく導入することが可能です。

いかがでしたでしょうか。
多くのお客様が訪れるホテルだからこそ、
どんなお客様にも快適な滞在を体験いただける浴室づくりが重要です。
商品や取り付けに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。