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東京リノベサミット
若い世代に向けたリノベーション需要の開拓
株式会社サンプロ 取締役専務
安部賢治 氏
プロフィール
livearth(リヴアース) 代表取締役社長
大橋利紀 氏
プロフィール
株式会社LIXIL LIXIL Housing Technology(LHT)
営業本部 リフォーム推進部 黒坂幸二
リノベーションでは高年代層がターゲットになりやすいが、事業を成長させるために若年層を獲得することも重要。20 〜50代の現役世代がリノベーション受注の4分の3を占めるというサンプロから専務の安部賢治さん、多様な選択肢を持たせた性能向上リフォームや本質改善型リフォームで若年層を取り込んでいるLivearth(リヴアース)社長・大橋利紀さんをパネラーに、若年層への提案手法について、各社の実例を提示してもらいながら議論を深めた。
サンプロは、リフォームにおいて13年連続で長野県1位の売上を誇る。このリフォーム事業の核となるのが断熱リフォームの重要性を認知させるためのブランディング、そして断熱リフォーム前後の温熱環境が体感できる実験モデルハウスだ。
安部さんは、モデルハウスで断熱された空間と無断熱の違いを実際に体感してもらうことで、リフォームが経済的なメリットだけでなく健康ソリューションにもつながると実感できることが若年層への需要喚起につながっているとした。
大橋さんは、「どのような未来を実現したいのか」を前提条件として設定し、そこに合わせた段階的な提案をしていく手法を紹介。新築ではなく性能向上リフォームを前向きに選択してもらうために、3つのキャズム(性能・コスト・自由度)を超える必要性を訴えた。
また、基本性能、感性デザイン、基本デザインの3つの価値を設計により高い次元で統合できたときに初めて高い質の暮らしが実現できるとし、予算に合わせて選択肢を多く提示することのできるリノベでは、これを実現しながら若年層を獲得していけるとした。
また、断熱リフォームを積極的に推進するLIXIL Housing Technologyの営業本部リフォーム推進部・黒坂幸二さんも登壇。2025年の法改正に照らしながら窓や外回りを中心とした断熱リフォームの意義などを伝えた。黒坂さんは、各社の事例を受けて、補助金を上手に活用しながらリフォームできる屋根・壁・窓・ドアの断熱リフォームパッケージ商品を提案した。
記事提供:新建ハウジング(2024年8月30日発行号掲載)
安部賢治 氏
株式会社サンプロ 取締役専務
大学卒業後、東京で大工棟梁に弟子入りし大工職人を目指す。30歳で独立、家族の健康を考え、その後長野県南木曽郡に移住し木造伝統工法・在来工法についてより深い知識を学びながら多くの新築・リフォーム工事を手掛ける。サンプロ入社後は主にリフォームの営業設計として大型リフォームや耐震改修工事のプラン・設計を担当。会社拡大につれ事業計画の策定や進捗管理、コンプライアンス、人事評価や労務管理などといった組織づくりを推進する。現在は取締役専務として採用共育等と経営全般についての社長の補佐役であり、社員との橋渡しをおこなうナンバー2。
大橋利紀 氏
livearth(リヴアース) 代表取締役社長
2014年
ドイツ・スイスにてエコロジー建築を学び、日本版のエコロジー住宅の模索を決意。
2016年
自立循環型住宅研究会アワードにて最優秀賞受賞。
2018年
新ブランドLivearth(リヴアース)立ち上げ。
2019年
東京大学開催「パッシブ委員会シンポジウム」登壇
本質改善型リフォーム独立ブランド「リヴ・リノ」設立。
日本エコハウス大賞 ビルダーズ賞受賞。
本質改善型リフォーム独立ブランド「リヴ・リノ」設立。
日本エコハウス大賞 ビルダーズ賞受賞。
2021年
新社屋+モデルハウス『暁の家』をオープン。
2022年
日本エコハウス大賞 NEXT工務店賞受賞『暁の家』
2023年
LIXIL主催の全国住宅コンテスト
新築部門でグランプリ受賞『暁の家』
第7回日本エコハウス大賞 奨励賞受賞『霜降の家』
〜本質改善型リフォーム〜
新築部門でグランプリ受賞『暁の家』
第7回日本エコハウス大賞 奨励賞受賞『霜降の家』
〜本質改善型リフォーム〜
2024年
ウッドデザイン賞受賞『霜降の家』