窓上手のテクニック/伊礼智の心地よい窓辺の作法
下田のゲストハウス 半戸外空間の楽しさ
南と東に大きな家やアパートが立っている条件の悪い立地でも、設計の工夫で気持ちよく暮らせる住宅を建てられないかというテーマに挑んだ事例です。
北と西しか空いていませんが、できるだけ遠くが見えるところに開口部を設けて、おおらかに暮らせないかというチャレンジをしました
変わっているのは、2階の大きなバルコニーと屋根にも穴を開け、クレーンで屋根から木を吊って植えることで、2階に居ても、まるで1階に居るかのように、目の前で樹木を楽しめるような設計としました。
1つの中庭を、色んな開口部から楽しめる。「日本建築の基本的なことだと思いますが、庭と家は一体であり、家の色んなところから違う楽しみ方ができるよう試みました。
2階のリビングから目の前に木々を楽しめ、それが屋根を抜け、空を楽しめ、そこから光が入ってくる。
陽が傾くと西陽が入ってきますが、木漏れ日が2階のリビングに入ってくる設計です。
陽が傾くと西陽が入ってきますが、木漏れ日が2階のリビングに入ってくる設計です。
窓は季節が良いときにはフルオープンして半戸外空間を一体になります。
日本建築の良さは全開口できることがとても良いと思いますが、高気密高断熱では不利に働くので、あまりやられなくなりました。
高気密高断熱の住宅であっても外部とのつながりをより大事にできないかを模索しています。
木漏れ日の入る気持ちよさ、を今後も大事にしたいです。
日本建築の良さは全開口できることがとても良いと思いますが、高気密高断熱では不利に働くので、あまりやられなくなりました。
高気密高断熱の住宅であっても外部とのつながりをより大事にできないかを模索しています。
木漏れ日の入る気持ちよさ、を今後も大事にしたいです。
大きなバルコニーの窓からはお隣の家が見えていますが、その隣がずーっと遠くに山の稜線が見えます。
遠くの景色に向かって開口部を開け、お隣と目と目が合うようなことがあればガラリで視線を遮るような建具の工夫もしています。
遠くの景色に向かって開口部を開け、お隣と目と目が合うようなことがあればガラリで視線を遮るような建具の工夫もしています。
玄関で靴を脱ぐ前に庭が楽しめる開口、2階に上がる階段の手前のトイレも引戸を開け放すと窓から向こうの庭がちらっと見える(便器は奥に隠してあります)、お風呂場、子供部屋からも庭を楽しめる、視線の向きや動線、人の動きに合わせて開口部を設けています。