施工事例
CASE 01 東京の「高性能な家」で、居心地の良い暮らしを追求
東京都東村山市/相羽建設株式会社 モデルハウス
相羽建設株式会社
常務取締役
迎川利夫 氏
常務取締役
迎川利夫 氏
コンセプトは「永く住み続けられる家」
ライフスタイルの変化に応じて間仕切り壁の撤去・増設が可能。
無垢の床材など年を重ねるごとに暮らしに馴染む自然素材を隅々にわたり採用。
無垢の床材など年を重ねるごとに暮らしに馴染む自然素材を隅々にわたり採用。
日本の住宅は、海外に比べて寿命が短いといわれています。新築した家を子ども世代に受け継いで、60年・70年と住み続けていく。いまの時代、そのようなケースは少ないように思います。
本来、住宅は社会全体のストックとして考えていくべきもの。きちんと次世代に受け継いでいける、永く愛着を持って暮らしていくことができる、そんな家を目指して企画したのがこのモデルハウスです。
ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変えられるなど「時間の変化への対応」をテーマとしながら、さらに、居心地のよい居場所をたくさん設け、建具や家具などの素材・デザイン、そして、断熱・気密などの性能にも力を注ぎました。
『エルスターX※』を採用しQ値1.84W/m2Kを実現コンセプトは「永く住み続けられる家」
縦すべり出し窓と横すべり出し窓はすべて『エルスターX※』で統一。
「計算外でハニカムブラインドや断熱襖も設置しているため、
実際の性能はさらに良くなっている」とのこと。
「計算外でハニカムブラインドや断熱襖も設置しているため、
実際の性能はさらに良くなっている」とのこと。
住宅の性能を検討していくにあたり、当初から「Q値1.9W/m2K以下」というのを目標として掲げていました。
これは北東北での次世代省エネ基準を上回る数値。壁や天井、床の断熱に加えて、最も熱が逃げやすい窓の性能がカギとなってきます。建材を検討している際に、『エルスターX※』発売のニュースを知り、「それほどの性能なら」ということで採用を決めたのですが、確かにその性能には納得できましたね。
Q値は1.84W/m2Kを実現し目標値を余裕でクリア。実は、完成後にサーモグラフでも調べてみたのですが、ガラス部分については16K高性能グラスウール120mmの壁とほとんど遜色ありませんでした。
エアコンに頼らず居心地のいい暮らしへ
ゆったりとした時間を過ごせる和室は、暮らしの目線に合わせて
地窓を配置。夏は涼しい風が吹き抜ける“自然のクーラー”に。
地窓を配置。夏は涼しい風が吹き抜ける“自然のクーラー”に。
この住宅では、太陽の熱を利用して家全体を暖めるパッシブソーラーのしくみを採用しているのですが、このしくみとQ値1.9W/m2K以下の断熱性能によって、冬でもエアコンを必要としない快適な温熱環境を実現できました。実際、外がかなり冷え込む朝でもほとんど寒さを感じることがありませんでしたね。
家全体がムラなく暖まるので、急激な温度変化による体への負担も減らせますし、ヒートショックの防止にもつながる。
夏は、自然の気持ちのいい風を感じながら暮らせるよう、開口部や建具の配置などを工夫しています。家族みんなが健康的に居心地よく暮らせるということを、私たちはとても重視しているんです。
大切なのは“断熱リテラシー”の向上
自由に使える2階のフリースペース。採光・眺望を重視した西面は
『サーモスU-H』の引違い窓、断熱重視の北面は『エルスターX※』の縦すべり出し窓を設置。
『サーモスU-H』の引違い窓、断熱重視の北面は『エルスターX※』の縦すべり出し窓を設置。
いま住宅業界は大きな転換期を迎えています。断熱についていえば、省エネ基準が義務化される2020年に向けて、メーカー主導で性能の向上が進められています。しかし、これをメーカーまかせにするのではなく、私たち工務店自身がもっと断熱への理解を深め活用できる能力、いわば“断熱リテラシー”を上げていくことが必要だと思います。
そして、その価値をお施主様にきちんとお伝えしていくこと。
お施主様のリテラシー向上をお手伝いすることも、私たち家を提供する側の大切な役割だと考えています。