DISCONNECT/CONNECT【ASAO TOCORO×NOIZ】
幾何学文様の律動、タイリングの宇宙──無限につながる幾何学文様、タイルと出会う
野老朝雄(美術家)×noiz
『コンフォルト』2021 August No.180掲載
美術家・
二次元でどこまでもつながっていく紋様を、リアルなタイルを通し、展示構成したのは建築デザイン事務所noiz。
2020 年夏に東京・京橋のLIXIL ギャラリー(*)での実展示からオンラインの映像配信に転じた展覧会が、愛知・常滑のINAX ライブミュージアム「土・どろんこ館」でパワーアップし展開。驚きに満ちた空間体感が待っている。(※会期終了)
常滑のINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」で開催された展覧会、DISCONNECT/CONNECT【ASAOTOKOLO×NOIZ】展は、幾何学紋様とタイルを掛け合わせた展示というだけには収まらない。五感が湧き立ち、理屈抜きに「おもしろい!」とマスクの下でささやいている自分に気づくのだ。
美術家・
「紋様の〈個と群と
今回の展示の中心に置かれた正12角形の
タイルでつくった立体的な幾何学紋様
曼荼羅を構成する紋様タイル
会場計画は野老さんのルールに則って発想し、寸法などに倍数を用いている。空間全体に緊張感が生まれるという。
音楽と呼吸を合わせ、紋様が駆けるプロジェクションマッピング
全編6分30秒。1拍1秒のリズムを刻みながら、幾何学紋様が生き物のようにキューブの上を縦横に流れ、回転し、切り替わっていく。
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公開日:2021年12月22日