補助金に関する情報の収集方法~国、官庁管轄の補助金情報の収集方法~
中小企業診断士 市岡直司(株式会社市岡経営支援事務所)
みなさんは補助金に関する情報を、どのように得ているでしょうか?
そもそもどのような補助金があり、どれくらい自社に使えそうな補助金があるか、わからない人も多いかもしれません。
日本全国には補助金は数千種類あると言われており、国(官庁)が管轄する全国規模の補助金から、地方自治体が実施する特定地域に限定したもの、また特定の業種や事業向けのものなど、千差万別です。
そこで下記の3種類に分けて「自社に有効な補助金に関する情報を、どのように収集するのが有効なのか」についてご紹介していきます。
①国、官庁管轄の補助金情報の収集方法
②地方自治体の補助金情報の収集方法
③中小企業の支援機関等の専門家に相談する
今回はこのうち、①の国、官庁管轄の補助金情報の収集方法について説明します。
①国、官庁管轄の補助金情報の収集方法
「ミラサポ」というポータルサイトについて、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「ミラサポ」は中小企業庁が管轄している、補助金で一番有名なサイトといってもいいでしょう。
「ミラサポ」は、中小企業庁が事業を委託している情報サイトであり、「中小企業・小規模事業者の未来をサポートする」をテーマに、特に経済産業省・中小企業庁が管轄している補助金や中小企業支援策について多くの情報が掲載されています。
トップページから「補助金・助成金ヘッドライン」で最新の補助金情報にアクセスしたり、「施策を探す」から検索条件を指定して細かく補助金情報を検索することができます。
また、メールマガジンを登録しておくことで、気になる補助金情報についてメールで通知を受けることも可能です。いつもサイトを確認できない人には便利な機能です。
近年有名で人気な補助金である、
● ものづくり補助金
● 小規模事業者持続化補助金
● IT導入補助金
の情報については特に充実しています。
専用の入口があり、制度の詳細な説明や、一部の補助金応募申請をこのサイトから行うことができます。
現在、中小企業庁では、「ワンストップで中小企業向けサービスを提供できるプラットフォームを構築し、データに基づくより効果的な中小企業行政を目指す」として、その中核にこの「ミラサポ」を位置づけています。
これまでは補助金を申請するために必要な企業情報を何度も入力しなければならなかったのですが、今後は「一度だけ」電子入力すれば次回から共通IDで様々な手続が可能となっていくことが発表され、すでに一部実施されています。
これにより今後は、補助金の電子申請化が加速すると思われます。いち早く情報をキャッチし、今後の補助金の電子申請化に対応していくためにも、「ミラサポ」を早めに利用されると良いでしょう。
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公開日:2019年10月30日